保釈率上昇
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
最近は、被告人の方の権利意識の向上もあり、接見にいくと「保釈で出たいので、保釈申請お願いします!」といわれることも多いです。
たしかに、最近は保釈申請して認められる確率が高くなった気がします。
直近でいえば3回やって3回とも通りました(1件は、執行猶予中の犯罪でほぼ確実に刑務所という事案で難しいかなと思いましたが、なんとか通りました)。
「保釈をほとんど認めず勾留を長引かせる『人質司法』と批判されてきた日本の司法制度だが、裁判員裁判の導入などを機に、法曹界の意識改革が進む傾向が表れた」と書かれていますが、人質司法といわれる日本の司法制度は悪名高いので、少しでも改善されるとありがたいですね。
最近は、一般社団法人保釈支援協会という保釈金を立て替えてくれる制度もあり、この制度も保釈請求が増えた理由だと思います。
ただ、この保釈支援協会の手数料は、けっこう高いので(計算すると消費者金融より高いことも)、冷静に考える必要はあります。
それでも頼む人は多いですね。勾留で代用監獄にいるより、外の世界で普通の生活ができるということのありがたさということなんでしょう。
ただ、保釈されたらされたで、基本的に3日以上の旅行や海外旅行等はできないですし、公判期日には必ず出席する必要があるので、注意が必要です(破ると○百万という保釈金を没取されてしまいます)。
- 2015-09-11
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- by 豊田シティ法律事務所