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ごあいさつ

一期一会の世界

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

今日、Yahoo!ニュースで興味深いニュースがありました。

大麻所持で無罪判決=警察官が調書偽造―横浜地裁

どのような内容かというと・・・

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警察官による調書偽造が発覚した大麻所持事件で、大麻取締法違反罪で起訴された男性被告(25)の判決が12日、横浜地裁であり、国井恒志裁判官は「捜索、押収手続きの違法性は極めて重大」として、押収された大麻などを証拠から排除する決定をした上で、無罪を言い渡した。

検察側は求刑を放棄していた。

判決によると、神奈川県警大船署の元巡査部長は昨年10月、男性の知人の「男性のバイクの収納部分に大麻があった」という証言を調書にした際、「部屋でも見た」などと虚偽の内容を付け足し、捜索令状を取得。捜索でバイクから大麻が発見され、男性は現行犯逮捕された。

男性は「所持を認識していなかった」と無罪を主張し、判決は「有罪は立証されていない」と判断した。

県警などによると、初公判後の今年5月に偽造が発覚。元巡査部長は証拠隠滅などの罪で罰金50万円の略式命令を受けた。(引用終わり)
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国井恒志裁判官は、今年(昨年?)3月まで名古屋地裁岡崎支部の刑事部にいた裁判官で、私も何度か法廷でお会いしたことがあります(もちろん刑事事件の公判でです)。
思い出深いのは、初めて担当することになった強盗致傷事件の裁判員裁判で裁判長をされていたのが、国井裁判官でした。

当時、裁判員裁判がまだ始まったばかりで、裁判所も試行錯誤をしていたように思います。
尋問も音声データ化するなどルールがあり、尋問で証人がナイフをもったとされる手を動かしたりすると、「そのように」など抽象的に表現してしまうと、裁判長から「手の動きを具体的に言葉にしてください!」と注意を受けた記憶があります(今では当然「胸の高さで肩幅くらいの距離を右肩の付け根あたりから水平方向に右から左へとナイフを動かしたということですね」などと尋問をしていると思うのですがが、当時は緊張してかうまくできていない部分もありましたね、恥ずかしながら)。

裁判官には、自分の信念に基づいて攻めの判断ができる人とあまり冒険をしない無難な判断をする人に分かれると思うのですが、国井裁判官は、前者の裁判官でした。
裁判官は、2~3年で全国転勤されます。癒着防止や組織の活性化などいろいろな目的があるのですが、弁護士は基本的に変わりません。私も基本的にずっと名古屋地裁岡崎支部です(非常勤裁判官は名古屋ですが)。

裁判官を退職されて岡崎で弁護士として独立された裁判官もおられましたが、これは例外で基本的には一期一会の世界です。
岡崎で活躍された裁判官が全国ニュースで名前が出ていたりすると、うれしくなります。
今後の活躍も期待したいと思います。

それはそうと、警察が調書偽造って・・・
それをやったらお終いということって世の中にはありますが、警察がやったらお終いでしょう。。
調書を知人に確認したりすることはあまりないことですので、ひょっとしたらこのようなことがまだあるのかもしれません。ないと信じますが。。

みなさんには、こういうニュースを受けて、人間が裁判するということの怖さ(神様ではないので完全ではない)、冤罪というものがありうるということを知ってもらいたいと思います。

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