トップページ > ブログ

ごあいさつ

パワハラ指針案について

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

今年もあと1週間ですね。当事務所は26日(木)が仕事納めなので、実質あと4日です。
ラストスパートがんばります。

さて、最近、織田信成さんが関大コーチ時代の他のコーチをモラハラで訴えたというニュースがありました。
その他にもパワハラという話も最近多くなりました。
近年、パワハラにかかる問題が取り沙汰されていますが、具体的な判断基準が例示されておらず、パワハラに該当するか否かが分かりにくい現状がありました。現在、厚生労働省で検討されている指針案について紹介します。

1 パワハラの定義

職場において行われる
1.優越的な関係を背景とした言動であって、
2.業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
3.労働者の就業環境が害されるもの

今回、この1から3それぞれについて、当てはまるもの、当てはまらないものの具体的判断基準が話し合われています。
以下現段階の内容を紹介します。

【1.優越的な関係】
意味:当該行為を受ける労働者が行為者に対して抵抗又は拒絶することができない蓋然性が高い関係。

→ 当てはまる関係、行為の例:①職務上の地位が上位の者による行為。②同僚又は部下による行為で、業務上の知識経験に差があり、協力なしには業務の円滑な遂行を行うことが困難であるもの。③同僚又は部下からの集団による行為で、これに抵抗又は拒絶することが困難であるもの。

【2.業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの】
意味:社会通念に照らし、当該行為がに業務上の必要性がない、又はその態様が相当でないものであること。

→ 当てはまる行為の例:①業務上明らかに必要性のない行為②業務の目的を大きく逸脱した行為③業務を遂行するための手段として不適当な行為④当該行為の回数、行為者の数等、その態様や手段が社会通念に照らして許容される範囲を超える行為。

【3.労働者の就業環境が害されるもの】
意味:当該行為を受けた者が身体的若しくは精神的に圧力を加えられ負担と感じること、又は職場環境が不快なものとなったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じる等、就業する上で看過できない程度の支障が生じること。
「身体的若しくは精神的な苦痛を与える」又は「就業環境を害する」の判断に当たっては、「平均的な労働者の感じ方」を基準とする。

→ 当てはまる行為の例:①暴力行為②著しい暴言を吐く等により、人格を否定する行為③何度も大声で怒鳴る、厳しい叱責を執拗に繰り返す等により、恐怖を感じさせる行為④長期にわたる無視や能力に見合わない仕事の付与等により、就業意欲を低下させる行為。

2 パワハラに当たらないと考えられる例
その他、具体的にパワハラに当たらないと考えられる例が以下の通り例示されています。

身体的な攻撃 :  業務上関係のない単に同じ企業の同僚間の喧嘩
精神的な攻撃 :  遅刻や服装の乱れなど社会的ルールやマナーを欠いた言動・行動が見られ、再三注意してもそれが改善されない部下に対して上司が強く注意をする
人間関係からの切り離し :  新入社員を育成するために短期間集中的に個室で研修等の教育を実施する
過大な要求  :  社員を育成するために現状よりも少し高いレベルの業務を任せる
過小な要求  :  経営上の理由により、一時的に、能力に見合わない簡易な業務に就かせる
個の侵害    :  社員への配慮を目的として、社員の家族の状況等についてヒアリングを行う

指針が示されたことで企業側も対策注意がしやすいですし、社員側も何が許されて何が許されないかイメージがつきやすいのではないでしょうか。
その意味で、この厚労省の指針案は意義があると思います。

弁護士メディカルコース(入門編)全日程終了

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、ここ最近日記にあげていた弁護士メディカルコースの研修が昨日で終了しました。
見る限り西は福岡、東は札幌から東京御茶ノ水まで研修に来ていました。
費用は、安くはないのですが、受けてみるとお金払っても聞きたいと思える内容でした。

まず、その道の有名な専門の医師による研修であり、日本最先端の内容がわかります。
(愛知でも通用するのか少し不安ですが・・・)

次に、受講者はすべて弁護士で、ヤル気に満ちている人たちに囲まれてモチベーションも高まりました(質問も高レベルでした)。
また、本屋では売っていないテキストももらえますし、よかったですね。

ただ、かなりの情報を短時間に処理することになるので、かなり疲れました。。
事務所を留守にするリスクはありましたが、今後の弁護士の仕事としては間違いなくプラスになりましたし、来月の弁護士メディカル応用コースの研修も楽しみです。

東京は、ロースクール以来十数年ぶりでしたが、新しいものがたくさんできており、自分のいた頃と違っていましたね。移動は、Googleマップでスマホ見ながらでしたし、お上りさん状態でした(恥ずかしながら)。
(高田馬場とか四ツ谷ならもう少しわかったと思いますけど、お茶の水や東京は全然わかりません)

弁護士として確実にパワーアップした2日間でした。
明日からの仕事でもこの経験を生かして頑張っていきたいと思います。

弁護士メディカルコース1日目終了

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

今日は、東京で弁護士メディカルコースという研修を受けてきました。
後遺障害についての着眼点や頚椎についての実践的な講義を受けましたが、やはり本を一人で読むより格段に理解が深まりますので、高いですけど参加してよかったなと思います。

朝から晩まで講義を受けるという経験はおそらく修習生のとき以来なので、非常にどっと疲れましたね。
帰りは秋葉原に寄って、ホテルの近くの串焼き屋さんで晩御飯を食べました。

明日は、頭部と骨折について学びます。
今月はあと1回ですので、頑張ります(来月も2日間のコースがあります)。

さて、自由と正義で弁護士が興奮して懲戒処分になったというケースがありました。具体的にいうと、

「家裁の調停期日で,机を囲んで,調停委員2名,家裁調査官1名と議論をしていた代理人弁護士。
弁護士と家裁調査官が言い合いとなり,立腹した弁護士は,机の端を両手でつかんで持ち上げて傾け,その後手を放したところ,机が調停委員の腹部に当たったそうです。
その弁護士は業務停止1か月の懲戒処分となった。」@自由と正義2019年11月号73頁

また、同号67頁では,弁護士が,飲食店で,不貞相手から不貞行為の事実関係を聞き出すに当たり,机をたたいて同人を威嚇し,帰ろうとする同人の前に立ちふさがり帰させないなどしたとして,戒告処分になっています。

非常勤裁判官として民事調停を主催している立場からすると、調停委員や家裁調査官と揉めるのはやめて欲しいですね。
自分も調停委員と申立人の関係が悪くなって、申立人が調停委員の交替を申し出たケースで民事調停官として主体的に調停に入り申立人を説得して調停を成立させたという経験がありますが、あくまで裁判所での話合いは冷静であるべきでどんなに気に食わなくとも裁判所という場所は尊重するようにすべきだと思いますし、だからこそ解決がしやすくなるのだと思います。

交通事故研修@東京

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、今年もあと2週間程度ですが、気分はまだクリスマス、正月ではありません。
金曜日、土曜日と一般社団法人日本損害保険協会主催の弁護士メディカルコースという人身事故関係の研修です。
(費用もそれなりにするので遊びではありません)

交通事故については、ドライブレコーダーや自動ブレーキの普及により減少していくものと思いますが、うちの事務所は保険会社からの仕事も一定程度はあるので、研鑚をしないわけにはいきません。

東京の大学、大学院にいたのですが、地下鉄やJRの駅名忘れてるし、人が多すぎるし、東京で生活はもうできないですね。程よい都会で程よい田舎の愛知県が1番です。

メディカルの分野に関しては、医師ではないので詳しくはないですが、市販の本では不十分ですし、せっかくの一流の講師に学ぶのですから、明日はしっかり学んでいきたいと思っています。
次の裁判で今回学んだ知識を生かせるのが楽しみです。

今年最後の模擬裁判

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

今日は、豊田市内の中学校に模擬裁判の授業の立会いに行ってきました。
いろんな中学校でやるのですが、今年3回目で、ラストです。

題材は、いつもの「正当防衛事案」です。
簡単にいうと不良グループに殴られていた生徒をたまたま見つけた教師(空手有段者)が、生徒を助けようと加害者を殴り重傷を負わせてしまったという事案で、正当防衛が成立するか、というテーマ。

結論は、どちらでもありうるようにシナリオは作成されていたので、どちらの結論もありましたが、空手有段者なのにやり過ぎという考えが多かった前回の中学校に比べ、無罪が多かった気がします。
空手有段者でも素手で殴っており、素手対素手は、武器対等ともいえるのではないか、という指摘や、不良グループに殴られていた生徒は骨折しており、咄嗟に助けなければひょうっとしたらもっとひどい結果になっていたかも・・・といった指摘もありましたが、裁判官チームが出した結論は、やり過ぎで正当防衛にならず過剰防衛で有罪というものでした(教師は地方公務員なので執行猶予がついても懲役刑になれば失職しますので、罰金刑を言い渡していました。バランスのいい結論だと思います)。

生徒もあと5年もすれば裁判員裁判の裁判員になりうるので、この模擬裁判がいい経験になってくれればいいですね。
生徒からいろんな質問が出ましたが、なかなか答えられない質問もありました。
いろんな考え方があるということを知ってもらえれば、それでいいかなと思います。

行列のできる法律相談所でも、弁護士の意見はほとんどが見解が分かれます。
プロでも結論がわかれるのであり、それだけ難しいし、読めない部分もあるということです。
自分もクライアントに説明するときにこのような話をします。

今年の模擬裁判も無事終わりました。来年もやることになると思いますが、またがんばります。

古い投稿へ

新しい投稿へ

お問い合わせ

ご相談のご予約受付時間  9:00~17:00

メールでのご予約
0565-42-4490