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ごあいさつ

半年で終わる民事裁判

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

ニュースをみていると、「半年で終わる民事裁判」を検討しているといったものがありました。
労働審判の民事裁判バージョンといったイメージですかね。

ただ、双方同意というのがネックだと思います(被告にメリットがあるのか)。

訴える方は準備万端でやる一方、相手方は不意をつかれる形なので果たして3回の書面だけで主張が尽くせるか、という点が最大のポイントだと思います。
労働審判は、応じないと訴訟でマイナスの意味にとられ、会社側は不誠実な対応をしていると付加金やら弁護士費用やらの点でマイナスなので、早期解決するインセンティブが働きますが、民事訴訟ではそういうインセンティブが基本的に働かないと思うので、定着するのは難しいように思います。
慰謝料だけが問題となっている交通事故などは使うメリットはあるでしょうが、他にはあまり思いつかないですね。

半年で終わってくれるなら、弁護士としてはありがたいのですが、一生に一度という思いで訴訟にのぞまれている依頼者にとっては期間より審理の充実の方を期待されると思います。
訴訟も長くならざるを得ない案件もありますし、安易なスピード化は少し違うように思いますね。重要なのは、しっかり手続保証されたうえで、言い分を尽くすことだと思います。

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