トップページ > ブログ > 時効消滅事案なのに裁判

ごあいさつ

2018 3月一覧

時効消滅事案なのに裁判

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、今日インターネットをみていたら、

時効消滅している債権を安く買い取って債務者から取り立てる

というニュースがありました。内容は、以下のとおりです。

金融機関などから不良債権を大量に買い取る債権管理回収業者(サービサー)が、借金を取り立てる権利のある期間を経過した古い債権「時効債権」を安値で買い取り、債務者に対し訴訟や督促によって支払いを請求する事案が静岡県内でも多発している。債務者が主張すれば時効が適用されるが、法律や裁判手続きが分からないと、支払ってしまうケースがあるという。

 浜松市の会社員男性(43)は2017年、約15年前に消費者金融から借りた50万円の返済(時効は5年)の滞りを理由に、サービサーから給料の差し押さえを受けた。返済請求額は遅延損害金名目も上乗せされて約258万円。男性はすぐに市内の司法書士に相談して、差し押さえ停止の申し立てと時効の主張を行った。

 担当した司法書士によると、債権を買ったサービサーは地元の簡易裁判所で支払督促の手続きを行い、この男性には督促状などが届いていた。男性はネットでこのサービサーを調べ、怪しいと感じて書類を開かなかったといい、適切な対応を取らなかったため時効が適用されなかった。男性は「過去の借金に負い目を感じ、現実逃避の思いもあった」と、書類を放置した経過を振り返る。

 この司法書士は「時効を主張しなければ知らないうちに事態は悪化する」と警告する。
=========================================
以上、引用終わり(静岡新聞より)

最近うちの事務所でもこの種の相談は増えている感じですね。
15年前の借金が今頃請求されており、専門家がみれば消滅時効になっているケースでも、本人は「振り込め詐欺」か「架空請求」かと思い、無視をするケースもたくさんあると思います。

消滅時効は、援用して初めて効果があるので、裁判所からの書類を無視したりしていると、せっかく時効になっている借金を返済する義務を負うことになり、給料の差押えなどにもつながったりします。
幸い、私の事務所に相談にきた方の多くは、裁判所からの書面を無視せず相談してくれたので、無事消滅時効の援用ができています。

ただ、過去に裁判所からの書類を無視してしまって判決をとられているケースでは、15年前の借金であろうが分割で返済する交渉をしなければならなくなる場合が多いです。

債権回収会社は、債権を安く買って、少しでも無知な債務者がいれば判決をとり、給料などを差し押さえるというビジネスモデルなのでしょう。
裁判所からの書類は、絶対に無視してはいけないですね。借金の相談は無料のところも多いので、とりあえず弁護士に相談することをお勧めします。

少年事件

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

最近、久しぶりに少年事件を担当しています。
少年事件は未成年の青少年が刑法に触れるようなことをした場合に少年審判を受け、その処分を決めたりすることです(重大犯罪の場合は、逆送と言って大人と同様の刑事裁判になるケースもあります)。

少年審判で結構重要な役割を果たすのが、家庭裁判所調査官です。
調査官は鑑別所へ行って少年と面会したり、保護者との面談を行なったり、調査官意見を裁判所に出したり、少年審判において様々な役割を持っています。

他方、弁護士は付添人という立場で活動します。
付添人として少年に関われるのは、弁護人として活動する捜査期間を含めても1ヶ月程度。その中で、少年がこれまで10年20年と積み重ねてきたものを、大きく変えることはできないし、変えようとするのはおこがましいような気もします。

もちろん、鑑別所に入ったときと、審判の時では、少年らが、飛躍的な変化をとげることも珍しくはありません。でも、それは、その瞬間のことであって、今後もその状態がそのまま続くことは、まずないと思います。そもそも、鑑別所は、危険もない、判断に迷うこともない、保護された環境なのであって、日常生活の場ではないからです。

したがって、付添人としての意見を書くときは、安易に少年院に行くべきではないという感じではなく、この少年はこれだけ変わっただけでなくこれだけの環境が揃っている。したがって、社会内処遇でも色々な誘惑に惑わされずしっかりやっていける、という意見を書きたい出すし、そのための材料を1ヶ月で集めます(勤務先や学校、親の助力などの可能性も探ります)。

ただ、少年の難しいところは、反省した後です。
前の経験ですが、見た目も地味な少年でしたが、ものすごく反省もして不良仲間と縁を切ると泣いて約束し、保護観察になった少年がいたのですが、その一年後金髪な姿になって再び警察に逮捕されたということを聞いたこともありました。

このときは不良仲間と縁を切ることができなかったようです。やはり人間環境が大事だなと思いますね。

お問い合わせ

ご相談のご予約受付時間  9:00~17:00

メールでのご予約
0565-42-4490