こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
最近、同じ経営者団体の若手社長が、自動車系部品の下請けからキッチンカー製作へと業態を変えたという話を聞きました。
下請けですと、元請けの意向により受注が減ったりもしますし、値段交渉も難しかったりします。
まさにコロナでは、重大な影響を受けたようです。
そこで、キッチンカー製作を始めたというわけですね。
店舗で飲食店をするには店舗の保証金や設備費だけで、1000万円単位は覚悟しなければならないでしょう。
キッチンカーであれば、移動販売になりますので、店舗の固定費はかかりません。
オフィス街のランチタイムになると、どこからもなく現れるキッチンカー。キッチンカーであればせいぜい300万円といったところが相場のようですが、店舗を借りることを考えたら、格段に安くあがります。
ただ、実際に商売となると、意外と面倒なのが、各方面の許可申請。
まず、食品を扱うからには、食品衛生責任者資格をとらなくてはならないですが、これは各都道府県の主催する講習を受けて取得します。
それから、食品営業許可も必要で、これは営業を行うすべての地域の保健所に申請をします。
ここまでは、申請して許可がおりないということはまずないようです(学生時代の文化祭での出店などでも比較的簡単だった記憶です)。
一番の問題は、場所。
通常、公道上で商売をするには、管轄の警察署に道路占有許可をもらう必要があり、これは営利目的ではまずおりないようです。
なので、一日中同じ場所で商売をしているキッチンカーはほとんどいません。
➀駐車違反を承知の上、「怒られたら移動する」ことを覚悟に、ゲリラ的に出店するか、➁石焼き芋屋さんやわらび餅屋さんのように、ノロノロと低速移動しながら商売するか、あるいは➂駐車場やスーパーの前などで「場所代」を払って商売するか、いずれかといことになります。
豊田のような地方では、上記➂のような形態がほとんどですね。
豊田でも焼き芋屋さんとわらび餅屋さんに限っては、上記➁があり、➀はあまりみないですね。
東京に研修に行ったとき、上記➀と思われる車を何台もランチタイム時に目にしました。
東京と地方で、この辺はやはり違うと思われます。