貸倉庫に現金6000万円 ジャパンライフ元会長ら隠し財産か
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
今日、気になったのは、「貸金庫に現金6000万円」ジャパンライフ元会長ら隠し財産か・・・というニュース。
詳しく書くと・・・
磁気治療器の販売預託商法などで約2400億円の負債を抱え破綻した「ジャパンライフ」の巨額詐欺事件で、警視庁などの合同捜査本部が元会長の山口隆祥(たかよし)被告(78)=詐欺罪で起訴=の関係先から現金約6千万円を押収していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。合同捜査本部は隠し財産の可能性があるとみている。
捜査関係者によると、合同捜査本部は今月上旬、事件の関係先として山口容疑者の妻名義で契約された東京都文京区の貸倉庫を捜索。梱包(こんぽう)や帯封などがされていない状態で現金約6千万円が見つかった。貸倉庫は同社が事実上、経営破綻した平成29年12月の前後に契約されていたという。
関係者によると、破綻後に、山口被告の預金から約6千万円、娘の元社長、ひろみ被告(48)=出資法違反(預かり金禁止)の罪で起訴=が約1800万円を引き出していたことが判明している。
しかし、「全国ジャパンライフ被害弁護団連絡会」によると、債権者集会で明らかとなった山口被告の個人資産は約200万円しかなく、届け出債権額の0・016%にとどまる。ひろみ被告は、配当すべき財産はなかったという。
同社は昭和50年設立。平成15年から磁気ネックレスなど100万~600万円の高額な磁気治療器を販売し、購入商品を別の顧客に貸し出す「オーナー」になれば、6%程度の利息を得られる「レンタルオーナー制度」を展開していた。
ジャパンライフ弁護団は、この西三河地方でもあって(自分は参加してません)、西三河地方は被害者が多い地域でした。
中部統括マネージャーという女性が豊田で起業していたり、この地方とジャパンライフは関係があるので、この財産隠しのニュースは非常に興味深かったです。少しでも被害者に返還されるよう願ってます。
なかなか警察が動かなかった印象ですが、こうやって証拠が積み重なっていくと立件もしやすいですし、被害者救済につながるので少し安心しています。
貸金庫を一斉に調べられたのは、警察が捜査権を持っているからできたのでしょうが、他のケースではどうやって調べるのか少し気になりました。
財産隠しに使われていそうなので、調べたいところですね。
- 2020-10-30
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- by 豊田シティ法律事務所