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ごあいさつ

2018 3月 22一覧

時効消滅事案なのに裁判

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、今日インターネットをみていたら、

時効消滅している債権を安く買い取って債務者から取り立てる

というニュースがありました。内容は、以下のとおりです。

金融機関などから不良債権を大量に買い取る債権管理回収業者(サービサー)が、借金を取り立てる権利のある期間を経過した古い債権「時効債権」を安値で買い取り、債務者に対し訴訟や督促によって支払いを請求する事案が静岡県内でも多発している。債務者が主張すれば時効が適用されるが、法律や裁判手続きが分からないと、支払ってしまうケースがあるという。

 浜松市の会社員男性(43)は2017年、約15年前に消費者金融から借りた50万円の返済(時効は5年)の滞りを理由に、サービサーから給料の差し押さえを受けた。返済請求額は遅延損害金名目も上乗せされて約258万円。男性はすぐに市内の司法書士に相談して、差し押さえ停止の申し立てと時効の主張を行った。

 担当した司法書士によると、債権を買ったサービサーは地元の簡易裁判所で支払督促の手続きを行い、この男性には督促状などが届いていた。男性はネットでこのサービサーを調べ、怪しいと感じて書類を開かなかったといい、適切な対応を取らなかったため時効が適用されなかった。男性は「過去の借金に負い目を感じ、現実逃避の思いもあった」と、書類を放置した経過を振り返る。

 この司法書士は「時効を主張しなければ知らないうちに事態は悪化する」と警告する。
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以上、引用終わり(静岡新聞より)

最近うちの事務所でもこの種の相談は増えている感じですね。
15年前の借金が今頃請求されており、専門家がみれば消滅時効になっているケースでも、本人は「振り込め詐欺」か「架空請求」かと思い、無視をするケースもたくさんあると思います。

消滅時効は、援用して初めて効果があるので、裁判所からの書類を無視したりしていると、せっかく時効になっている借金を返済する義務を負うことになり、給料の差押えなどにもつながったりします。
幸い、私の事務所に相談にきた方の多くは、裁判所からの書面を無視せず相談してくれたので、無事消滅時効の援用ができています。

ただ、過去に裁判所からの書類を無視してしまって判決をとられているケースでは、15年前の借金であろうが分割で返済する交渉をしなければならなくなる場合が多いです。

債権回収会社は、債権を安く買って、少しでも無知な債務者がいれば判決をとり、給料などを差し押さえるというビジネスモデルなのでしょう。
裁判所からの書類は、絶対に無視してはいけないですね。借金の相談は無料のところも多いので、とりあえず弁護士に相談することをお勧めします。

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