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ごあいさつ

ひろさちや さん

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

宗教学者のひろさちやさんがちょっと前に亡くなられたというニュースを目にしました。

学生時代に東京新聞で、コラムをやられていてそれ以来著作を何作か読ませてもらっています。
どれもなるほどと思わせてくれる、ヒントをもらえる方ですね。
例えば、ひろさんの本には、

 


 

「日本という国はいい国ですよ」と言われる方が多いのですが、そうするとわたしはつい反論したくなります。

今の日本において、たとえば勤めている会社を解雇され、職を失って路頭に迷っている人が大勢います。いや、既にホームレスになっている人も大勢います。
あるいは学校でいじめにあっている子どもたち。
交通事故で大けがをしたり、死んでしまった人。そういう不幸な人が大勢います。

そういう人にとって、本当に日本はいい国でしょうか・・・。

日本をいい国だと言ったとたん、わたしたちは不幸な人々の存在を忘れてしまっているのです。

もっとも、会社を解雇された人は、その人の能力が低かったからだともいえそうです。交通事故にあうのは偶然でしょうが、不幸な人々のうちには、その不幸になった原因が少なからず自分にあることは否定できません。

でも、だからといって、われわれはその不幸な人々を無視していいでしょうか。
仏であれば、きっと不幸な人々に胸を痛めておられるに違いありません。

したがって、仏教者であれば、そういう不幸な人々に同情すべきだと思います。【引用おわり】

 


 

では、弁護士はどうでしょうか。

交通事故に遭われた方の相談も多いですし、そういう方が適正な賠償を得られるようにするのが仕事なので、やりがいのある仕事だと思います。
同情だけではなく、しっかり適正な賠償を獲得して、明日への扉を拓くお手伝いをする、のが当事務所の理念です。
仏教者であれ、弁護士であれ、会社員であれ、医師であれ、自分にできることをする、ということだと思います。

最後に、この本では、仏教では、われわれの住んでいるこの世界のことを、

「火宅」

だと言っているそうです。火事で燃えている世界ということで、いつの時代、いかなる国も、理想の世界ではない、必ずそこには泣いている不幸な人がいるということのようです。
(これは何百年も変わっていない仏教の考え方とのこと)

自分は、この世界で利益を享受しているからといって、不幸な人々がいることを忘れてはならない、というのがひろさちやさんの考えであり、学生時代になるほどなと思った記憶があります。
今は弁護士として働いているので、できるだけ仕事で活かせられるようしたいと思って頑張っています。

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