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ごあいさつ

今月から「相続登記の義務化」はじまる

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

本日4月23日は「国際マルコーニデー 」という日だそうです。
マルコーニとは、世界で初めて無線通信を発明した人で、本日は、世界で初めて無線通信を行ったイタリア人のマルコーニを記念する日です。

 

グリエルモ・マルコーニ(Guglielmo Marconi)は、イタリアの無線研究家、発明家で、ノーベル物理学賞を受賞しています。
彼の研究は「無線電信」を電波を使って行うことで、自宅で無線装置を作り、実験を開始し、実用化した後にマルコーニ無線電信会社を創立しました。

 

彼のすばらしさは、グラハム・ベルが発明した電話の欠点である有線工事をしなくても通信できるようにしたいと考えたのです(ベルもすごいですが、現在のスマホをはじめとする携帯電話はマルコーニなくしては存在し得なかったわけで、その意味で影響力はものすごく大きいといえますね)。

 

「不便を解消する」という基本的な発想が発明を生み出します。
「今存在するものをなくす」という発想が彼のすばらしいところですね(私も見習いたいです)。

 

さて、今月から相続放棄が義務化されていますので、全国民レベルで注意が必要です。
亡くなった方(被相続人)が所有していた不動産を相続した場合、不動産の名義を相続人に変更する相続登記という手続きを行います。
これまでこの相続登記は義務ではありませんでしたが、民法や不動産登記法の改正により2024年4月から義務となっています。

 

相続登記が行われないまま所有者が特定できない空き家や空き地が増えてしまうと、適切に処分できず、不動産の取引をはじめ都市開発の妨げにもなります。この所有者不明土地が近年社会問題となっており、事態の解消に向けて不動産の所有者を明確にする相続登記の義務化が決定されました。

 

相続登記の義務化に伴い、以下の3つのポイントに注意しなければなりません。まず、①(当該不動産を)相続したことを知ったときから「3年以内」に手続をする必要があり、②過去に相続した不動産も対象となります(過去に相続した不動産は2027年3月までが期限)。そして、③義務化された後は、正当な理由がないのに相続登記を怠ってしまうと罰則(10万円以下の過料)を受ける可能性があるため、きちんと対応することが重要です。

 

遺産分割協議が長引く際には、改正法で新設された「相続人申告登記」(=不動産の所有者が亡くなり、自分が相続人になったことを法務局に伝えることで相続登記の義務を履行したことにする制度)を活用するとよいでしょう。

 

但し、この制度を利用しても不動産の所有権が相続人に移るわけではないので、不動産の売却などを行う場合は、正式に相続登記をしなければならないことには注意が必要です。

保釈中の男 逮捕

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

2月のニュースですが、保釈中の男性が窃盗事件の公判期日に出廷しなかったとして、刑事訴訟法違反(公判期日への不出頭)の疑いで、男を逮捕したというニュースがありました。
ゴーン氏の海外逃亡以来、刑訴法改正などが進んでおりますが、昨年11月の改正刑訴法施行後、同容疑での逮捕は全国初とのことです。

実際の動きとしては、公判に出頭しなかったとして、前橋地検太田支部は刑事訴訟法違反(公判期日への不出頭)の罪で、住所不定の無職の男(43)を前橋地裁太田支部に起訴したものです。
起訴状によると、窃盗事件の保釈中の被告人として、1月12日の同支部の第2回公判に出廷を命じられていたところ、正当な理由なく出頭しなかったとされます。

昨年12月の初公判には出廷していたようですが、1月12日の第2回公判に不出廷、2月26日に横浜駅で逮捕という流れのようです。

保釈については、被疑者の方から頼まれることは多いのですが、認められても遵守事項が定められており、不遵守には保釈金の没取だけでなく、このように犯罪となって罪が重くなってしまいますので、保釈といっても慎重に守るべき事項を意識する必要があります。

不出頭の理由は、「裁判怖くて」というものだったらしいです。
人間、自分に甘いところはあるとは思いますが、(自分が不利になってはいけないので)しめるところはしめていかないといけないですね。

 

 

Mr.Children 「es」

甘えや嫉妬やズルさを抱えながら誰もが生きてる

詐欺容疑で逮捕状「西山ファーム」元副社長を逃亡先(インドネシア)で確保 

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、投資名目で金を騙し取ったとして国際手配されていた岡山県の農園運営会社(西山ファーム)元副社長の男が、逃亡先のインドネシアで身柄を拘束されたことがわかりました。
この西山ファームの相談は、数年前に若い方がよく相談に来られた記憶です。

手口は、同社は2015年ごろから、指定のサイトで桃などの果物をカード決済すれば、海外に転売して、商品代金に配当を上乗せして支払うとうたったビジネスを展開し、2017年2月~19年3月に全国の930人から約133億円を集め(約1億円を出資した人もいたようです)、関係者が逮捕されていました(今回の副社長は当時海外へ逃亡していて、今回ようやく逮捕)。

西山ファームは、もともとイチゴ狩り等の農園を運営していた会社だったと思いますが、違うビジネスに手を出して結局倒産しています。
やはりビジネスは、「一点突破」が大事ですね。

ラーメン博多一風堂の代表河原成美氏は、44歳までラーメン店の他に焼肉店、居酒屋、たこ焼き店、カレー店、浄水器販売、パソコンスクールを展開していましたが、44歳の時にラーメン店以外を廃業し、「一点集中」した結果、4億円だった年商が200億円を超える結果となりました。

 

「人には無限の可能性がある。でも、たった一つしか選べない」(株式会社力の源ホールディングス 代表 河原成美)

 

自分も一風堂のラーメンが大好きで、よく食べています(ららぽーとなど)。
一点集中には、勇気がいりますが、「やってやる」という覚悟が必要なんだと思います。

 

 

Mr.Children「天頂バス」

「明日こそきっと」って 戯言ぬかして
自分を変えてくれるエピソードをただ待ってる 木偶の坊(でくのぼう)

そうしてれば 時間だけ無駄に過ぎるよ
もう すぐそば 待ってろブルーバード
今捕まえに行くぞ

相続トラブルの防止に向けた動きなど

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

今日のニュースで、「小泉龍司法相は13日の閣議後記者会見で、デジタル技術を活用して本人が遺言を作成できるようにする民法の見直しについて、15日に法制審議会(法相の諮問機関)に諮問すると明らかにした」というものがありました。

現行は、遺言の全文を自書する必要がありますが、デジタル化によって負担を軽減し、相続トラブルの防止につなげる狙いのようです。

現在の民法は、本人が遺言を作成する「自筆証書遺言」の場合、自ら全文と日付、氏名を手書きし、押印しなければならないと定めています(財産目録については2018年の民法改正で、パソコンでの作成・添付が認められましたが、本文は対象とされませんでした。本人の真意に基づくことを担保するためなのですが、本文の全文手書きは作成時の負担が大きいとの指摘がありました)。

法制審では、パソコンをはじめとするデジタル機器を使った遺言書の作成方式が検討されています。
ただ、なりすまし等のリスクもあるので、その対策が絶対に必要ということは、以前にも書いたと思います。

そこで、今回の改正では、電子署名を活用したり、入力する様子を録音・録画したりする案も取り上げられるようです(録音・録画を併用すれば確かに効果はありそうですが、どこまでしっかり録音録画ができるのかは少々疑問)。

結局は、本人意思がしっかり担保されるかの問題ですね。
手書きと違って本人が書いた遺言と確認しづらくなるため、押印する必要性の検証やデジタル機器を使える範囲も議論されるようです。

心配なのは、ある特定の子の意向が働いて、遺言が作成されるケースなどです(日本経済が伸び悩むなか、相続などの不労所得を期待する人はこれから増えそう)。

現時点では、公証役場で公証人に作成してもらう公正証書遺言が適正確保の観点からは優れていると思いますので、遺言を本気で作成したい人は公正証書遺言の作成をお勧めします。

あと、昨日4歳という幼い命がまた失われたというニュースを目にしました(「4歳女児、毛髪から向精神薬成分検出 不凍液など薬物繰り返し摂取か」)。
こういった虐待死のような話がなくなりません。
大人の未来はだいたい先が見えていたりすることもありますが、子どもの未来はいろいろな可能性に満ちています。
未来ある子どもの将来を奪う権利は親であってもないはずであり、こういったニュースを今後見なくなる日がくることを祈ります。

 

※ Mr.Children「未来」

生まれたての僕らの前にはただ 果てしない未来があって
それを信じていれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
信じたくなくて 少しだけあがいてみる

ミスチル

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

ミスチルといえば、自分世代がよく聞いていた歌ですが、その歌詞に救われた人は多いと思います。
(自分は、裁判所への行き帰りなどミスチルの歌をまだよくかけています)

学生時代、悩んだときなどミスチルを聞いていると、どの歌かにヒントが隠されている気がして、救われたものです。

法律事務所にも様々な特徴があると思いますが、当事務所では、依頼者だけでなく相手方も満足できるようなトラブルの解決を目指しています。
(すべてうまくいくわけではありませんが、後にしこりが残らない解決が理想です)

人生にはいろいろな事が起こります。
後には戻ることはできませんので、どう未来へ向けて解決していくか、「未来志向」も解決には大事だと思います(過去のことにこだわっていたら交渉はほぼまとまりませんので、相手方とも将来のことにフォーカスするように話をして解決を目指しています)。

なかなか理解してもらえないことも多いですが、そういうときはミスチルを聞いて自分の心を落ち着かせています。

 

※ Mr.Children「Any」

  今 僕のいる場所が 探していたのと違っても
  間違いじゃない きっと答えは一つじゃない
  何度も手を加えた 汚れた自画像に ほら
  また12色の心で 好きな背景を描き足して行く

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