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ごあいさつ

梅雨明け

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

広島や岡山、愛媛などを襲った記録的豪雨があり、多くの犠牲者が出たことについてはとても辛いですね。
土砂崩れなどを見ていると自然の力は、やはりすごいですし、最近の日本は昔より異常気象と言われる天気が多い気がします。

今日は裁判所で非常勤裁判官をする日でしたが、雨がたくさん降った数日前とはうって変わり、30度を超える気温で、エアコンの気温が全館管理される裁判所では汗だらだらでした。

さて、最近オウム真理教の教祖や元幹部たちの死刑が執行されたというニュースがありました。
日本では死刑は法務大臣の職務ですので、確定した死刑囚については刑を執行していかなくてはいけないのが法治国家としてのルールです。
中には、心情的に死刑は執行できない、と述べた法務大臣がいましたが、法治国家ということであれば大臣は拒否できないのが筋です。

自分は世の中に死刑制度に反対する人がいてその考え方も一理あると思っていますが、現状では死刑制度賛成が多数といってよいでしょう。
死刑反対が国民の大多数になり法律が改正されれば死刑は執行しないで済みますので、死刑が残虐だと主張する人は、選挙で多数派になるよう運動していき、法改正などをして思いを実現していくことになります。その意味で、なおさら国政選挙は大事ですね。
(たしか日本では死刑制度に7割くらいが賛成だったような気がしますので、なかなか多数派になるのは現時点で難しいでしょうが、いつか日本でも死刑制度がなくなるように思います)

今回のオウム裁判で、元医師の人だけ無期懲役になっています。
犯情からすればあれだけ大きな結果が生じている以上、いくら全容解明につながったからといっても、死刑になるのが実務家としての感覚です。無期懲役は、検察の温情としか思えません。

検察は、無期懲役を求刑しましたが、全容解明に役立った、反省しているとかの一般情状を考慮しすぎている気がします。
弁護士からすれば、実行犯でありながら死刑でないというのは、実務の考え方からいってもおかしいかなと思っています。やはり他の人との刑の均衡というのは考慮すべきでしたし、何より犯情を第一に検討していく姿勢が見たかったですね(近時の裁判員裁判も犯情を第一に考えて、刑罰の幅をまず決めるのがセオリーとなってます)。

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