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ごあいさつ

加藤嘉明

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

加藤嘉明といえば、豊臣秀吉の家臣で、加藤清正、福島正則らと共に賤ケ岳の戦いにおいて活躍した、賤ケ岳7本槍の一人ですね。

彼の家臣の一人が、彼の珍重する虫喰南京小皿の一枚を割ったそうです。もちろん、ミスです。

そのとき、嘉明は少しも怒らずに、家臣を許してやったそうです。

そこまでであれば、普通の話で、いい上司というだけなんですが、嘉明はこれにとどまりません。

そう、単に怒らなかったばかりではないのです。
その南京小皿は10枚セットであったのですが、嘉明は残りの9枚も全部割ってしまったそうなんです。

なぜか?
残りの9枚でも、十分に役に立つのに、どうしてそれを割ったのか。
それは、9枚が残っていると、いつまでも「誰それが割ったがために、これは不揃いになった」と言い伝えられてしまうからといいます。
それでは、その家臣がかわいそうなので、嘉明は残りを割ってしまったということです。

「珍器奇物は有ても無ても事欠ず。家臣は吾四肢也」

と嘉明は言っています。器物よりも人間を尊んだこの戦国武将の心意気。
学びたいですね。

物への執着ではなく、もっと大事なことがあるということですね。
最近ニュースみてると、物とかの価値に振り回されている人が多い気がします。
自分も嘉明みたいに物より大事なものに目を向けていきたいと思います。

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