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ごあいさつ

高畑裕太氏の弁護士コメントについて

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

最近は、何か忙しいですね。
少年事件で名古屋少年鑑別所に通わないといけなかったり、成年後見人をしている高齢者の今後の施設等の手続を考えるためケアマネさんらと面談したり、とにかく外出が多くなっています。

当番弁護の依頼がきて、その事件が被疑者国選対象事件だったりすると、自分が国選弁護人になることもできるのですが、最近は当番弁護だけの最低限の仕事のみで精一杯です。

さて、最近高畑裕太氏の強姦致傷事件で示談が成立したこと等から不起訴となったニュースがありました。
そして、そこでの弁護人のコメントが、なかなか賛否両論のようで、弁護士の立場からするとなかなか複雑なんですよね。

刑事事件で弁護人となった場合、1億人を敵に回しても、被告人の言い分を強く主張しなければならないことは多々あります。
例えば、多人数を殺傷するような事件で、被告人の弁解が不合理であるような場合であっても、それを法廷で言わないといけません。おそらくコメンテーターなどからはものすごく批判がでるでしょうが。

したがって、大多数の国民の顔色をうかがっているメディアの視点と刑事弁護人の視点とは、まったく異なります。
1人の言い分を(不合理であっても)主張し続ける、孤独な闘いのときもありますが、弁護士とはそういうものだと思ってます。

高畑裕太氏の弁護士も、高畑氏の言い分を言う必要があったのでしょう(どういう力が働いたのかはわかりませんが)。
高畑裕太氏は、「合意があったものと思っていた」ようなことを言っていましたが、本人がそう思っていたのであれば、弁護士としてはそう主張することになりますし、本当に合意があったと思っていたのであれば、強姦致傷罪は故意が欠け、無罪の主張をすることになったと思います。

弁護士としては、1億人から嫌われても、そうせざるをえなかったのでしょう。
自分が高畑裕太氏の弁護人だったとしたら、同じ行動をとったでしょうし、これに関するテレビはみないようにしていたでしょうね。

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