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ごあいさつ

事件容疑者に「警察に言うな」 脅迫容疑で弁護士ら逮捕

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、私も民事事件が多いですが、刑事事件も常に担当している状況です(現在も外国人2名の刑事事件と裁判員裁判対象事件1件)。
豊田市は人口も多いですし、警察署が新しくなったため、留置人数が増えて国選事件の配転が比較的多いと思います。

私は、若手ではなく中堅ということで、外国人事件や裁判員裁判対象事件などが多く回ってきます(配転する側からすれば名簿順という建前ですが)。
特に、外国人事件についての困難性については、既にブログで何度か書いているのですが、通訳さんと予定を合わすのが難しいんですね。
通訳代もとりあえず自腹で立替えですし。

弁護士会が名簿を持っているネパール語の通訳は、愛知県に4人しかおらず、豊田署に来てもらうだけでも大変です(渋滞で遅れるということもよくあります)。
外国人事件はかなり大変なんが、豊田市には外国人も多いので、頑張るしかないですね。

さて、事件容疑者に「警察に言うな」 脅迫容疑で弁護士ら逮捕というニュース(TBS)をみました。

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警察署内で刑事事件の容疑者と面会した際に脅したとして、弁護士の男らが警視庁に逮捕されました。
 証人威迫と脅迫の疑いで逮捕されたのは、東京・港区の弁護士・北久浩容疑者(53)と中国籍の白秀麗容疑者(39)ら3人です。

 去年10月、偽造クレジットカードを使用した詐欺事件で警視庁に逮捕されたナイジェリア国籍の男(41)に対し、警察署内で面会した際、「事件についてしゃべったら、家族に危険が及びかねない」という趣旨の言葉で脅した疑いが持たれています。

 白容疑者は面会の後、ナイジェリア国籍の男と共謀して詐欺事件に関与したとして警視庁に逮捕されました。北容疑者はナイジェリア国籍の男の担当弁護士ではないということで、警視庁は、何者かの依頼を受けて、白容疑者の関与について口封じをしようとしたとみて詳しく調べています(引用終わり)

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今までも、振込め詐欺の受け子の弁護人を担当したときに、東京の弁護士がわざわざ愛知県の地方都市まで接見に来て、このようなことを言っていたことを経験しています。
(組織上層部の人間からの派遣だと思われます)
そういう人は、脅迫のリスクがあるということで、弁護士のバッジが飛ぶリスクがあるということを自覚する必要がありますね。

私は、何度か経験がありますが、被疑者と話し合って東京から来た弁護士の言うことは聞かないようにしようということで被疑者と決めていました。
特に、認めて情状酌量を求める場合には、その方が有利ですので。

弁護士は、被害者との示談交渉などで脅迫とされたケースもあるなど、気を付けて行動しないといけないときがけっこうあります。
このニュースをみて再度思いを新たにしました。

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