死亡事故の元特捜部長に有罪 「アクセル踏み込み暴走」と認定
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
池袋の暴走事故もそうですが、高齢ドライバーの悲しい事故が増えている印象です。
本日も、東京都港区で車を暴走させ男性をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反の罪に問われた元東京地検特捜部長の弁護士石川達紘被告(81)に、東京地裁は15日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した、とのニュースがありました(暴走の原因について「誤ってアクセルペダルを踏み込んだため」と認定)。
弁護側は、車の不具合が原因だと無罪を主張していたようですが、三上潤裁判長は「事故後の車両検査で、暴走につながる可能性のある異常は認められなかった」と指摘し、ペダルを踏み続けたのは「重大な過失」と述べました。
一方で遺族と示談も成立しているため、刑の執行を猶予しました。
ネットの意見をみると、、
「未だ働き盛り、人生を楽しみたい37歳の、およそその先50年を奪った殺人の罪、
その判決が禁固3年施行猶予付きですか。
実刑で塀の中で人生を終わられたとしても軽いのではないかと、個人的には思ってしまいます。残された家族はまだずっと辛い」
など厳しい意見が多かったですね。その気持ちも当然だと思います。
もっとも、地方都市ですと、車がないと生活が難しいケースもあります。
自分の親も高齢ですが、車がないと生活が難しいので、免許返納はまだしていません。
親には、「安全性能付の車」を買うように勧めていますが、免許返納もそう遠くない時期なのかなと思ったりもします。
交通事故については、いくら気を付けていても起きてしまうことがあり、自分もたくさん運転するので、ヒヤっとしたこともあります。
そういうことを考えると、複雑な気持ちもあります。
指さし確認ではないですが、高齢者は安全機能付の車を、それ以外は安全運転を心がけるしかないですね。
- 2021-02-15