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ごあいさつ

名簿の束「書き写して」、会議室に数十人 リコール署名偽造、バイト男性証言

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

今日の中日新聞に、愛知県知事大村さんのリコールに向けた署名集めに関連したニュースがありました。
なんと、リコール署名偽造、バイトを使っていたとのこと。
県選管が刑事告発したことは記憶に新しいですが、バイトなら同じ筆跡になるし、納得できます。

記事では、愛知県の大村秀章知事のリコールに向けた署名集めに関連し、名簿書き写しのアルバイトに参加した福岡県久留米市内の契約社員の男性(50)が本紙の取材に応じたことからスクープとなった模様。
男性は登録している人材紹介会社から「簡単な軽作業」「名簿を書き写すだけ」との趣旨の電子メールを受け、十月中旬から下旬にかけて佐賀市内の貸会議室で、時給九百五十円で作業をし、五百円の交通費も支給されたようです(1時間書き写すだけでも結構な労力だと思いますが)。

そして、署名偽造、広告下請け会社が求人していたようで、スポンサーが誰かがポイントになりそうですね。
実際のリコール署名集めで使われた用紙には、欄外に、高須クリニックの高須克弥院長と河村たかし名古屋市長の写真が掲載され、署名活動の趣旨が書かれていたようです。アルバイトに参加した久留米市の男性に記者が用紙を見せ、「この用紙に書き写したのですか」と聞くと、「まさしく、これです」と認めたようで、これが事実であればスポンサーが誰かをもっと追及して欲しいと思います。

男性によると、貸会議室は若者から高齢まで男女数十人で満員状態だったようで、この男性が到着すると、作業中は携帯電話をポリ袋にしまって取り出さないようスタッフに指示されたとも(情報が漏れないようにしており悪質ですね)。

「何かの試験会場のようにみな黙々と机に向かっていた」ということですが、これは直接民主制を揺るがす大問題だと思います。
高須院長も河村市長も被害者といった立場のようですが、金の流れを追えば、ある程度わかるはず。

昔「レインメーカー」というアメリカの映画があり、弁護士を目指していたときによく見ていました。
内容は、弁護士志望のルディが、ブルーザーの弁護士事務所に雇われ、白血病を患ったドニーへの保険金の支払いをめぐり大手保険会社グレート・ベネフィットと法廷で争いながら将来の進路を考え始めるというもの。
グレート・ベネフィットの歴戦の弁護士と司法試験合格したばかりのルディーが法廷で闘争し、最後に大勝利をおさめるスカッとする内容(しかし、その後グレート・ベネフィットは倒産してしまいます・・・)。
司法試験の勉強に疲れたときは、この映画をみてモチベーションにしたものです。

タイトルの「レインメーカー」は、金を雨に例え、雨が降るように大金を稼ぐ弁護士を意味していて、弁護士も最初は理想に燃えていますが、そのうちお金をもらう依頼者のことしか考えなくなり、いつしか証拠を偽造して勝利するよう目指したり、違法なことをしてまで証拠をつかんだりして、目的のために何か大事なことを失ってしまうという格言がありました。

その内容は、今でも強烈に覚えていて、自分もいくら依頼者のためとはいえ、それは社会的相当性の範囲内で最大限を尽くさなければならず、違法なゾーンに入っていってまでそれを達成しようとしてはいけない、と肝に銘じています。

今回の署名偽造の件も、いくら目的達成したいと思っても、超えてはいけない一線があるのに、それを超えてしまったということだと思います。
首謀者は、レインメーカーをみてもらいたいですね。

勝手に名前を使われた人からしても許されない行為でしょう。
真相解明を期待します。

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