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ごあいさつ

岡口裁判官、訴追へ

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

SNSでの不適切な投稿が問題視された仙台高裁の岡口基一判事(55)について、国会の裁判官訴追委員会(委員長・新藤義孝衆院議員)は6月16日、裁判官弾劾(だんがい)裁判所に罷免(ひめん)(免職)を求めて訴追すると決めました。

訴追は2012年に大阪地裁の判事補が盗撮事件でされて以来、9人目になりますが、内容が全く違います(盗撮などの犯罪行為と今回の表現行為は全く性質が違います)。
過去に訴追された8人(のべ9人)のうち、7人が弾劾裁判で罷免されているようですが、これで罷免されることは「表現の自由」に対する重大な萎縮効果を生むと思いますし、あってはならないことだと思います。

訴追の対象について、新藤委員長は記者団に「刑事・民事事件の関係者に対するSNSなどの様々な表現行為」と述べたようですが、具体的な行為や判断理由は、「議事は原則非公開」として明かしませんでした。
12件の訴追請求を受けて岡口氏から事情を聴くなどして「極めて慎重かつ積極的に議論した」とも話しましたが、今回の岡口裁判官のSNSの内容から訴追されること自体がおかしいと思いますし、罷免などは「あり得ない」と思います。

日本は、現憲法になってから表現の自由を厚く保護してきたと思います。
今回、その表現の自由が危機にさらされており、どうなるか予断を許さない状況だと個人的には思っています。

自分も岡口裁判官のために何かできることがあればやりたいです。

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