架空請求でエイブルを提訴
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
今日は七夕ですね。
矢田亜希子さんが、素敵な願いを七夕にしたというニュースがありましたが、驚いたニュースもありました。
賃貸不動産仲介大手のエイブル(東京)が管理する大阪市の賃貸マンションで架空の修繕費を請求されるなどして損害を受けたとして、マンションの所有会社ファインマネジメント(大阪)がエイブルに約2億8千万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴したそうです。
裁判が公開されているので、記者がかぎつけたのでしょうか。
大阪地裁(田口治美裁判官)で第1回口頭弁論が開かれ、エイブル側は出廷しなかったが答弁書で、修繕費の請求は派遣社員が担当し関与していないと反論、ファイン社側にも修繕状況を確認しなかった過失があると主張した模様です。
エイブルの反論、苦しいですね。
派遣社員が担当したとしても責任はエイブルにあるでしょうし、過失相殺の主張をしていること自体がほぼ負けを認めているようなもの。
閉廷後、ファイン社側の担当者は「なぜこのような事態になったかを明確にしてほしい」と訴えたようですが、当然ですね。
エイブルではないですが、他の大手賃貸不動産仲介会社も「えっ、こんなことするの?」という事件を担当したこともあるので、大手だからといって安心ということではないと思います。
担当者の話を聞いて、信頼できるならお願いする、ということでいいと思います。
ネットの意見をみてると、
エイブルはうちの派遣が勝手にやったからうちは知りません
て事なんだよな
すごい会社だな
とかありました。この言い訳はそうなりますよね。顧問弁護士は何をしているんでしょうね?
(そういう社会の影響も考えた答弁を提案すべきだと思いますが)
- 2021-07-07
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- by 豊田シティ法律事務所