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ごあいさつ

2020 12月 14一覧

オッドマンセオリー

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

あと半月で今年も終わろうとしています。コロンに始まり、コロナで終わる(まだ来年続きますが)、そんな一年でしたね。

さて、政治の政界では、安部政権が終わり、菅政権になっています。
安倍政権は、桜を見る会で虚偽答弁の疑惑などがあり、現在検察から追及されていますね。

安部政権のときから、官僚の人事や政権の人事を官邸が握るようになり、物を言えぬ雰囲気になってきたように思います。
その延長線上にモリカケ問題や桜を見る会などがあるように思います。

今日、公明党の山口代表が「自民党はなかなか最近は物を言わなくなっちゃったんですね。国民の皆さんの生活の声を吸い上げる力も少し、弱っているかもしれない」と述べたとのことです。
物をいうと、人事などで冷遇される、だから物を言えなくなるということが長期間続いてきた結果だと思います。

アメリカのNASAが宇宙船の乗組員を選ぶときには、あるルールがあるそうです。
それは、乗組員の中に、人種、職業、性格、性別、趣味など、必ず異なる人を入れるようにするというもの。
これは、オッドマンセオリーという組織論から決められたルールだそうです。

オッドマンセオリーのオッドマンとは、奇妙な人という意味です。
ある基準だけで選ぶと優秀な人は集まりますが、皆同じような考えの人間の集まりとなってしまう可能性があります。

宇宙で何か緊急事態が発生した場合、皆が同じような考え方だと、パニックになりやすいわけです。
そこで、様々なタイプの人間を入れることで、様々なトラブルに対応できるようにしているんですね。

違う価値観、異なったものの見方、考え方、感受性の人の集まりであれば、事故に対する反応も異なり、誰かが冷静に対応してくれると思われます。

話を現代に戻すと、長期政権の負の側面が出ているように思います。
黒川検事長に関わる検察人事、学術会議の拒否問題、すべて物を言わなくなってしまった結果に起こった問題だと思います。

特に検察人事については、国民の多くの反対の声があり、事実上撤回されました。学術会議も様々な方面で反対の声が上がっています(すごくいいことだと思います)。
世の中には色々な人がいて、多様性があります。様々なタイプの人を組織に入れて、何か問題が起こったときでも色々な人の意見で対応できるようになると思います。

最近の自民党が「物を言えなくなった」とすれば、結構危機的な状況かなと思います。
昔の自民党は、色々な意見があり、良くも悪くも多様性がありました。このコロナの危機も乗り切るために、「物をいえる雰囲気」を作って欲しいと思います。

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