民事裁判「ウェブ会議」導入1年
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
民事裁判の「ウェブ会議」が導入されて1年が経過したようです。
裁判所と弁護士事務所などをインターネットでつないで民事訴訟の手続きを進める「ウェブ会議」が昨年5月、地裁で導入されてから1年が経過しました。
弁護士が裁判所に行く手間が省けるなどの利点があり、利用件数も順調に伸びているようですね。特に、裁判所から遠い豊田市の弁護士にとってはかなり便利で助かってます。
ただ、名古屋本庁のみで岡崎支部はまだ導入されてないのが残念です(岡崎がメインなので)。
裁判官と原告、被告双方の代理人弁護士が画面越しに顔を合わせるため、「うなずいているのか、首をかしげているのか。電話での協議に比べ、相手の表情が見えることで、どのくらい理解されているのかが分かるようになった」と読売新聞の取材に応じた地裁の菊地浩明裁判官は、手応えを語っていました。
ウェブ会議では、エクセルなどのファイルや動画を画面で共有して見ることも可能なので、交通事故に関する訴訟では、ドライブレコーダーを一緒に確認しながら審理を進められるというメリットがあり、私も一回だけ相手方代理人と裁判所と同じ画面でドライブレコーダーを確認したことがあります。
弁護士側にも好意的に受け止められており、実際にウェブ会議を利用したことのある弁護士は「裁判所に出向くための移動時間がなくなり、期日の日程調整もかなりスムーズになった」と評価しているようで、同僚と話していても同じ意見ですね。
ただ、基本的に裁判所に行かないといけない手続もあり(破産の債権者集会、労働審判など)、完璧ではないのですが、ウェブ会議で時間短縮になるので、残業が減る可能性があり、ワークライフバランスの観点からは助かりますね。
- 2021-06-08
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- by 豊田シティ法律事務所