プロバイダ責任制限法改正案閣議決定
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
ようやくプロバイダ責任制限法の改正案が閣議決定されました(プロバイダ責任制限法、改正案が閣議決定 投稿者IPアドレスなどの開示手続きを簡略化)
これまで、誹謗中傷に当たる内容を書き込んだ投稿者のIPアドレスや個人情報を取得するには、Webサイトの運営者や接続事業者に仮処分申請や訴訟などを起こす必要があったのですが、改正後は、被害者の申し立てを基に裁判所が情報開示を判断することで、被害者の負担軽減を図るといいます。
投稿者の情報開示を巡っては、総務省も2020年8月に省令を改正。プロバイダ責任制限法に基づく情報開示の項目に電話番号を追加していたところです。
最近ネット中傷などの問合せも多いのですが、当事務所は、これまで手続の煩雑さ等から受任はしてきませんでした(他の事件での対応を優先すると積極的に受けられない)。
今後、この制度が浸透し、それほど負担なく相手方特定に至ることができるようになれば、受任できるようになると思いますが、この制度が法定化されて、実務に浸透してからになりそうですね。
基本的に、ネット中傷は、中傷された人を死に追いやることもありますし、匿名で好き勝手書くことが果たしていいのか、という根本的な思いもあります。痛ましい事件は、多くニュースなどで目にしてきました。
この改正で、そういう事件が少しでも減るといいなと思います。
- 2021-02-28
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- by 豊田シティ法律事務所