認知症の研修に行ってきました。
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
昨日は、「認知症と法律」という研修会へ行ってきました。
認知症とは、いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。
ここで気をつけないといけないのは、意識障害・せん妄・加齢による認知機能の低下、うつ状態による仮性認知症、精神遅滞といったものと認知症は違うということです。
医師のなかには、この区別を誤ってしまって単なるせん妄を認知症と診断してしまうケース(いわゆる「認知症もどき」)もあるそうです。
(ただ、仮に認知症であった場合には、早急に対処しなければいけないので、判断を誤った医師は責められないとのことです)
単に認知症といっても、アルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビ-小体型認知症、脳血管性認知症と様々な種類があり、それぞれ違った症状があるというように複雑です。
在宅の認知症を患っている老人の住居の多くは、ごみ屋敷ということであり、敵対心からコミュニケーションをとるのも難しいそうで、社協の人や保健師さん等と連携をとりながら進める必要があるとのことでした。
弁護士としても、成年後見や遺言能力、刑事責任能力等で認知症患者さんと接することが多くあり、非常に有意義な研修でした。
高齢化社会に入っている日本。
今後、認知症に対する理解は深めていく必要がありますね。
- 2015-10-01
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- by 豊田シティ法律事務所