破産マップ
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
確定申告が終わりましたね。
税理士の知人は、一息ついているようです。
最近破産マップというサイトの話題で、弁護士の間では持ちきりでした。
私は、ロースクールの同期の仲の良かった人たちとグループLINEをしていますが、昨日は破産マップの話でけっこう話し込んでいた感じです。
破産マップとは、グーグルマップ上に官報で破産の名前がのった人の住所などが印をつけてのってしまうというものです(見た限り豊田だけでも数十件は載ってました)。
官報で公開された情報である以上、問題ないと管理者は言っていたようですが、破産の情報は他人に知られたくない事項であることは明らか。プライバシー侵害にあたるでしょうし、裁判をすれば慰謝料支払わないとダメでしょうね。
自分の依頼者だった人も数人載っていました。
家族に破産のことを内緒で破産申立てをする人はそれなりにいます。
そういう人たちは、それぞれ事情があるのですから、このようなことをされると破産申立てを諦めざるをえない人もいるでしょう。
経済的再生を図るための破産制度が、なかなか利用できなくなる、困る人はたくさんいると思います。
人は完璧ではないし、失敗をすることだってあります。
失敗してしまった人にチャンスを与えるという破産の制度を根幹から揺るがす事態でしたが、どうやらサイト閉鎖という事態になったようです(情報では弁護団を組んで徹底的に戦うといっていた弁護士もいるようですし、そのような情報が無事伝わったと思うとひと安心です)。
二度とこのようなことがないようにしてもらいたいですね。
- 2019-03-20
- comments(0)
- by 豊田シティ法律事務所