時速40キロで・・・
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
最近、裁判所の期日が再開したので、担当している裁判に行ってきました。
その後、次の期日まで時間があったので、刑事裁判を傍聴してみることにしました。
交通事故で(酔って路上で寝ていた)人を轢いて死亡させてしまったという事案でした。
(時速40㎞とそれほど速度は出ていなかったのですが、脇見をしていたようで、道路で寝ていた被害者に気づかずに乗り上げてしまったといった事件でした)
傍聴席は、三密回避の対策で、「×」印の席もあったなか、けっこうな人が傍聴されていて、被害者の遺族も傍聴にきておられましたし、加害者の親族も情状証人のために出廷したり傍聴したりしていました。
(マスコミや保険会社の社員もいたように思います)
被害者側の遺族も辛いお気持ちであることは当然ですが、加害者側の遺族の立場もみていて辛いですね(加害者側遺族が事故をしたわけではないのですが、被害者遺族から厳しい視線を感じたりします)。
通夜に加害者側家族が参列したことについて、(連絡なく来たことについて)「神経を逆撫でする」という表現がありました。
参列しなかったらしなかったで、何か言われていた可能性もあり、加害者側としても対応が難しいですね。
(連絡をしたうえで、参列するか決定する、というのがベターなやり方だとは思いますが)
自分が修習生のときに傍聴した裁判でも、被害者が横断歩道のない道路を横断しようとし、雨で気づくのが遅れた運転手が礫過して死亡させてしまった事案(事件当時の速度時速50㎞)がありました。被害者にも落ち度がある事案でしたが、運転手は通夜に参列しても隅の方でボーっと立っていたと責められていました(若者でなかなか対応は難しかったと思います)。
大切な家族が亡くなったのだから、そういうふうに思うのも理解できます。
やはり車は凶器ということをしっかりと自覚しなければいけませんね。時速50㎞でも人は死ぬ、ということを肝に銘じてきたつもりでしたが、今回は時速40㎞という比較的低速度でも死亡事故が起きるということに緊張感が走りましたし、ショックでもありました。
車が凶器だということを心にとめて、安全運転を心がけたいと思います。
地方都市だと車の運転は必須ですし、その分気を付けなければいけないですね。
- 2020-06-26
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- by 豊田シティ法律事務所