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ごあいさつ

2020 4月 3一覧

他方で全く反省のない滋賀県警

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

ぼ2ネタで拾った記事。
かつて看護助手だった西山美香さん(40)が、2004年に滋賀県東近江市の湖東記念病院で、男性患者の人工呼吸器のチューブを外して殺害したとして逮捕され、殺人罪で逮捕された事件。

逮捕当時、24歳。この「殺人事件」で有罪が確定し、西山さんは約12年間服役した後、2017年8月に満期出所しました。

獄中から無実の訴えをしてきましたが、地裁、高裁、最高裁、ともに再審請求を含め、7度もの裁判で退けられてきたのです。

「自白の任意性や信用性に重大な疑いがある」

裁判をやり直す再審の判決公判が令和2年3月31日、大津地裁(大西直樹裁判長)であり、無罪判決が言い渡されました。
この判決は、男性患者の死因が自然死である可能性が高いと認定し、「自白の任意性や信用性に重大な疑いがある」として、西山さんが無実であったことを明らかにしました。

捜査の取り調べにおいて「人権侵害があり、違法・不当な捜査が行われた結果、『患者のチューブを外した』と虚偽の供述が誘発されたと認めたもの」と弁護団は高く評価しています。

裁判長も涙。

「自分自身を大切に生きて」

さらにこの判決は司法関係者から「歴史的」とも評されたようです。
西山さんに虚偽の自白を強要した捜査のあり方を厳しく断罪し、裁判所が西山さんの無実の訴えに耳を傾けてこなかったことを「反省」するとともに「冤罪を生まないための刑事司法改革の必要性」についても言及されたため。

大西裁判長は判決言い渡し後、「西山さんが逮捕され、今日に至るまでの15年という歳月を無駄にせず、刑事司法を改革していく原動力にしていかねばならない」と語りました。
最後には、西山さんの顔を見て涙ぐみながら、こう語りかけたといいます。

「家族や弁護人、獄友(ごくとも)と貴重な財産を手にした西山さんに、もう嘘は必要ない。自分自身を大切にして生きていってほしい」


大西直樹裁判長
「問われるべきは、捜査側の在り方です。西山さんの話は本当に信用できるのか疑問を挟むべきでした」
「15年以上たって開示された証拠が、一つでも適切に扱われていれば、(冤罪は)起こらなかったかもしれない」
「すべての関係者は他人事として受け流すのではなく、西山さんの15年を決して無駄にしてはならない。西山さんの最終陳述で『被告人ひとりひとりの声を聞いて下さい』と言われた。あまりに普通のことを言われたから衝撃を受けました。『疑わしきは被告人の利益に』という原則に忠実にするべきだと思いました」

他方で全く反省のない滋賀県警
「問題点のある違法な捜査だったとは思えない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200331-00000634-san-soci     (以上、引用終わり)

 


 

証拠を15年以上たって開示しておいてっていうのはありますよね。
無罪の証拠を隠すということは、過去にもあったと思いますし、証拠を偽造して有罪に持ち込もうとしたこともありました。
(捜査機関側として警察と検察を一緒に述べてます)

「疑わしきは被告人の利益に」

この言葉は、たしかに今の日本では軽視されているように思います。
いずれにしろ、世の中にえん罪はありうるということは間違いないので、そこだけは国民一人一人が肝に銘じなければいけませんね。
(フォローすると、捜査機関の人でも誠実に仕事をされている方もたくさんいらっしゃいますけどね)

ただ、無罪判決が出ても警察は謝らないっていうのは有名な話(謝った事例あったら教えて欲しいです)。
上の二つのコメントでも裁判所の方が読んでいて気分がいいのは間違いないですね。人の一生に重大な不利益を生じさせたわけだから、謝って当然だと私は思います。

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