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ごあいさつ

2020 4月 15一覧

法律相談にのぞむには①

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、最近は、コロナの影響で事案によっては電話相談も対応するようにしていますが、やはり法律相談は「面談」が基本です。
当事務所は、無料相談の類型はあるものの、有料相談での対応も多いことから、できるだけ費用をかけず、かつ、効果的な法律相談にするのがベターと考えております。

そうすると、事前にある程度の準備をしていただけると効率的な相談が可能になるのですが、法律相談にのぞむ準備では、「書類関係はなるべく全部持ってきていただく」ということが最も重要です。

口頭で話して伝えるのが法律相談では?というイメージをお持ちかもしれません。

しかし、契約書や覚書、相手からきた書類などがあれば、口頭で内容を聴くよりもそれを読む方が、圧倒的に短時間で、かつ、正確な内容を把握することが可能になります。

また、手提げ鞄に入る程度の量であれば、取捨選択せず、なるべく全て持参した方が良いです。一般の方が不要と感じるものでも法律のプロの目線で選別すると必要と判断される書類もあり、その書類がなかったがために具体的なアドバイスが受けられないということもあるからです。

例えば、相談者が遺言書を持ってきていれば、弁護士が遺言書にさっと目を通して、短時間で遺言の内容を把握したうえで、具体的なアドバイスをすることができます。
もし、相談者が遺言書を持参していなければ、相談者は遺言書の内容を一から説明しなければならず、時間がかかります。

また、法的にみて遺言書の内容が相談者の理解している内容になっているのか確認できず、結局は、一般論に留まる、具体的でないアドバイスしか受けられないということもありえます。

別の例を出せば、たとえば知人からかなり以前に借りたお金を返せと言われているといった相談のケースでは、当然「借用書」は正確な回答の前提として必要になります。いつ、いくら借りたのかが分かります。

また、毎月返済をしていたという話であれば、返済の記録を確認する必要があり、送金履歴が記録された通帳や振込明細、送金をメモした手帳等が必要になります。場合によっては、最終返済日から一定期間経過していれば「消滅時効」という可能性もありますが、そこまで踏み込んだ具体的な回答には、やはり「書類関係」があった方が断然良いのです。

また、既に存在する書類の準備の持参以外にできる準備としては、登場人物の関係図や、相談したいことの時系列などを1枚もので整理しておくことが考えられます。
相談者が弁護士に「事実関係」を伝える時間が大幅に節約でき、重要なポイントについてより具体的なアドバイスをもらえる可能性が高まります。

もう一つは、時系列にそって書いたメモを作って持って行くとよいですね。
聞き手にとって、整理に時間がかかるのは、時系列です。
時系列が入れ替わるだけで、いろいろな関係が変わってきます。

そのため、できるだけ正確にまとまった時系列のメモを作成していただくと、時間短縮になり、理解してもらいやすくなり、多くのアドバイスを受けることができることにつながります。

当事務所としても、新型コロナウイルス対策はしているものの、外出も憚られる人もいるなか、法律相談に来ていただく以上、できるだけ費用対効果の高い、有用な相談にしたいと考えております。

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