法律相談にのぞむには②
こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。
昨日に続き、法律相談についてのテーマですが、法律相談と聴いて、イメージは湧きますか?
テレビでよくみる人生相談は、相談者の悩みを親身に聴いて、何らかの前向きな助言をしてあげる作業。
相談者としては話を聴いてもらえるだけで満足ということもあるでしょう。
これに対して、法律相談では、相談者が語る「事実関係」を前提に、「法律を適用」すると、どういう「結論=権利義務関係や法的利益」に至るか。
そして結論を実現するための「手続」は何か、を相談者に理解してもらう目的をもった作業です。
相談者が一方的に話を続けるだけではダメだし、弁護士が一方的に説明を続けるだけでもダメ・・・。法律相談は、相談者と弁護士の「共同作業」なんですよね。
そして、弁護士が法律相談で最初に知りたいことは相談の「概要」です。
分かりやすくいえば、
①関係者(登場人物)は誰か
②誰と誰の揉め事か
③何を揉めているのか
④相談者として何がしたいか
といった大まかな内容です。
相談者がずっと話していると、弁護士が時折話の腰を折ってくることもあると思いますが、それは足りない事実関係を早めに聴きだして、なるべく早く回答をしてあげたい、という思いから出たものだとご容赦いただきたいです。
(それ以外では、お話をしっかり聞きますよ)
結局のところ、弁護士に法律相談をする実益は、一般論・抽象論ではなく、事実関係に基づいた、具体的なアドバイスを受けられることに尽きます。
そして、法律相談が弁護士との共同作業であることを意識していただければ、可能な下準備をして臨むことにより、限られた時間の中で、最小のコストで、最大の成果を上げることができると思います。
はじめは弁護士と相談として緊張することでしょうが、相談してみると案外スッキリすることにつながると思いますし、弁護士といっても大したものではありません。遠慮なくご相談いただければと思います。
- 2020-04-16
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- by 豊田シティ法律事務所