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ごあいさつ

2020 3月一覧

調停係

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、年度末のこの時期は、裁判所でも異動の季節で、自分の担当をしてくれている書記官さんも異動になってしまうようです(よく気がつくし、大変助かっていただけにダメージがありますね、何より寂しい😞)。

新たな部でも頑張って欲しいですし、新しく自分の担当になっていただける書記官さんとも今後よろしくお願いしますという日が遠くない将来来るはずです。
来週は調停係の送別会をやりますが、この時期ということもありお昼に有名ウナギ店のひつまぶしの出前を食べながらになりそうです(時短の書記官さんもいるのでお昼の方がみんな参加できていいですし、何よりこういう送別会とか弁護士事務所ではそう機会がないためすごくいい機会だと思います)。

調停係に行くのもあと1年も切りましたが、民事調停ももっと利用されて欲しいと思いますね。訴訟より優れている面もけっこうあるんですよね。

民事調停では、調停員会(裁判官と調停委員2名)が待機する小さなお部屋に、申立人側がまず入って事情を説明し、その後申立人待合室で待機、今度は相手方待合室で待機中の相手方が調停室へ向かい事情を説明という要領で、これを繰り返していきます。したがって、話し合いで直接面と向かって議論する、言い争うということはありません。

和解が成立する場合には同席することになりますが、それも顔を合わせたくないと言うことであれば、個別に裁判官が和解の意思を確認するので、最後まで顔を合わせたくなければそれでも構わないと言うことになります。

実は、紛争当事者が対峙する時に感じるストレスはかなり大きいと思います。また、個別に裁判官に事情を説明をすることによって感情的にならずに、客観的に物事を捉えることも可能です。対峙することがないということは、民事調停の大きなメリットと考えます。

他にもメリットがあるので、また別の機会にご紹介しますね(今は修習生も調停を体験するので、調停のレクチャーを事前評議前に修習生にしたりしてます)。

名古屋高裁・地裁の食堂名物メニュー「大名天丼」

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

来庁者のおなかを平等に満たすのが裁判所の食堂であり、名物メニューが「大名天丼」です。
さて、名古屋地裁本庁の地下には食堂があり、修習生の頃はほぼ毎日通ってました(値段も比較的リーズナブルだったと思います)。

この食堂の看板メニューのひとつに「大名天丼」があります。主役のアナゴは長さ30センチと器から飛び出す特大サイズ。エビや野菜の天ぷらも添えられ、小鉢と冷ややっこ、みそ汁もつきます。税込み660円と原価割れのお得メニューのため木曜限定。1000キロカロリーとボリュームたっぷりなので、おなかをぺこぺこにしておくのが通らしいです。

行ったことない方は、裁判傍聴の際などに一度行ってみることをお勧めします(ただ、現在名古屋地裁では、出入口で所持品検査が義務付けられていますが)。

さて、名古屋の本庁といえば、つい最近岡崎支部で無罪となった養父の養女への性的虐待の控訴審があり、逆転有罪となったニュースがありましたね。
自分も週一回は名古屋の裁判所に行くのですが、こういう有名な裁判がある日は、多くのマスコミで裁判所周辺はにぎわっています。

今回は、わかりやすくいうと「抵抗困難」なのか「抵抗不能」なのかという考え方の違いであり、抵抗困難が無罪、抵抗不能が有罪といった構図になると思います。
マスコミレベルですが事実を追っていくと「抵抗困難」なことは事実だが、「それが不能かどうか」という点については微妙な点もあるように思います。

やったことは最低な行為であり、許せない気持ちはありますが、刑法上有罪か無罪かは別。
いろいろな意見があり、上記判断の違いでどちらもありうる事案だと思いますので、弁護人としては上告をすすめるんだろうなぁ。。

LINE

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、最近は案件の重要な証拠にLINEが登場することが珍しくなくなってきました(特に、不貞の慰謝料請求や離婚事件など)。
LINEやメールなどで退職の連絡をすることは一昔前ならば「非常識」とみなされていました。

ところが、現在の情報伝達ツールとしてLINEは最もメジャーといっても過言ではありません。
働き方の多様化とコミュニケーションツールの進化に伴い、社内のコミュニケーションも日々変化しています。一昔前は考えられなかったLINEなど新しいデジタルツールでの情報交換も、今やそれほど珍しくはありません。

では、世の中の常識が変わる中、このようなギャップにどう対応すれば良いでしょうか。
例えば、「LINEでの退職連絡」などは「あり」でしょうか。

LINEでの退職連絡は「あり」
法律上は以下の民法に規定されているように、退職連絡の「時期」については規定されていますが、「方法」については特段の制限がありません。

民法第627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

つまり法律上は、退職連絡の方法はLINEであっても構わないとなります。

就業規則に規定した場合
過去の判例では、就業規則に「退職連絡は書面による提出に限る」と規定していることをもって、書面以外の方法での退職の意思表示を否定したものがあります。
この意味で「会社はルール上書面でしか受け付けない」とLINEでの連絡を拒否し、書面で出し直しをさせることも不可能ではありません。

しかし、世の中の流れを考えると、退職の意思表示の方法は書面に限らず多様性が認められる方向に向かうのではないかと予想できます。

LINEでの退職連絡を受ける時の注意点
LINEでの退職連絡を受け入れる場合、以下の点について注意する必要があるでしょう。

【1. 判断できる担当上司に取り次ぐ】
LINEでの退職連絡を受けたのが決定権のない先輩社員などだった場合、判断のできる担当上司に適切に取り次ぐことが必要でしょう。「退職連絡に対して自分だけでは判断ができないので、●●部長とやりとりして下さい。」などと伝え、ふさわしい当事者間でやり取りができる状態を作りましょう。

【2. 退職相談と退職の意思伝達の切り分け】
連絡が、単なる相談なのか、辞める意思が固いのかを判断する必要があります。メッセージの往復または面談により慰留すべきか退職を受理するかを判断しましょう。

【3. 退職理由、退職日、受理の明記】
退職を受け入れる場合、「退職理由」「退職年月日」および「退職の届を会社が正式に受理した旨」をメッセージに明記しておきましょう。あとから退職の撤回をされたり、退職理由や退職日で争ったりすることを防ぐためです。

LINEであれば既読機能がついているので、「●年●月●日付、自己都合退職として会社は正式に受理をしました」などと送信し、既読になった状態を作っておくと良いでしょう。

【4. 画面やテキストデータの保存】
退職年月日や退職理由について双方が合意したメッセージはなんらかの方法で記録し、書面での退職届に代わる証拠として保存しましょう。LINEのトーク画面をスクリーンショットで保存しても良いし、トーク履歴をテキストでダウンロードしておく方法も有効です。

特に、最後のデータの保存が一番重要ですよね。
LINEが重要なコミュニケーションツールとなっている現代ですが、逆にいうと証拠の王道ということもできます。
例えば、不貞慰謝料を請求されるケースでも、多くの人はすぐにLINEを消してしまうのですが、例えば10悪い証拠でも消してしまえば裁判で20悪い認定になる可能性はあります。
消していなければ20悪いという主張がきたときに証拠を出して「いや、それほど悪くはない。」という反論ができます。
裁判は証拠が強い方が勝つといっても過言ではないので、その保存の重要性も必然的に大事になってきます。

豊田市の30代女性が新型コロナ感染

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

つい最近隣の岡崎市で2名のコロナウイルス感染者(クルーズ船受入者を除く)が出たニュースを見ましたが、ついに豊田市でも報道されましたね。

飲食店に感染者が…「ウイルスばらまいてやる」と店訪れた男性と接触 30代女性が新型コロナ感染

例の蒲郡市の男性が遺伝子検査で陽性と確認されたあと、家族に「ウイルスをばらまいてやる」と告げて外出し、訪れた飲食店で感染者であると話すなどして警察が出動する騒ぎとなっていた件の関係者ですね。
この人、なぜこんなことするんでしょうね。悪質です、ほんとに。
場合によっては、傷害罪もありうるというケースだと思います(因果関係とか損害論はいろいろ問題があるだろうけど)。

豊田市は女性の濃厚接触者や行動歴を調べている、ということですが、発表してくれるんですかね。
こういうニュースみると、ますますジムに行くのが躊躇されますね。。女性の知人の知人レベルであれば、身近にいても全然おかしくないので。

でも、1名発表されたからといって、本当に1名のはずはないですよね(もっとたくさんいるはず)。
もう他人事じゃありません。
睡眠や食事など体力をしっかりつけて免疫力を高め、手洗い、うがいで自己防衛するしかできないですが、徹底したいと思います。

パンデミック

こんにちは。
豊田シティ法律事務所の弁護士米田聖志です。

さて、WHOが「パンデミック」と公表したというニュースがでました。
センバツ高校野球も戦争を除けば初の中止ということです。高校球児の端くれとしては、せっかく甲子園出場を勝ち取ったのに中止となるなんて、球児のみなさんの気持ちを思うと複雑ですね。一生に一度のことですから。
とはいえ、ラグビーやソフトなど他の高校スポーツも軒並み中止となっているなか、高校野球だけというのは難しいだろうなとは思っていました。
高野連も無観客試合などできる限りのことをやろうとしていたようですが、この感じだと致し方ないですね。

自分もジムを控えるようになって2週間目ですが、いつまで続くのでしょうかね。。
飲食店の皆さんはかなり経営が厳しいと思います。
債務整理の相談も増えていますし、一刻も早い救済策が待たれます。

経営者の方は、連帯保証をされているケースが多く、会社が傾けば個人もかなり厳しい状況には陥るのですが、日本には自己破産など経済的再生のための制度が用意されています。
まずは、政府や役所の経済的救済策の情報にアンテナを張っていただいて頑張ってほしいですね。
そして、どうしてもやっていけなくなったら、法律事務所に相談してほしいです。きっと救われる道はありますので。
まずは、ここで一人ひとりがそれぞれの立場で踏ん張ることですね、頑張りましょう!

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